ショーに登場するパペットは全てロックフェラー・プロダクションの才能あふれる“ロケッティア”チーム:アーティスト、デザイナー、パタンナー、イラストレーター、衣装係、大工、機械工などのスタッフによって製作されました。
ディズニーによるオリジナルのキャラクターデザイン、E.H.シェパードの原画、そしてクリストファー・ロビンの現実世界のぬいぐるみからインスピレーションを受けたフワフワの毛や羽に覆われた、実際のぬいぐるみより“ちょっと大きい”パペットたちは、表情や動作がちょうどよいバランスになるまで、何度も試作を重ねた末に出来上がりました。
このショーでは、「Winnie the Pooh」、「The Wonderful Thing About Tiggers」、「A Rather Blustery Day」など、リチャードM.並びにロバートB.シャーマン兄弟が書いたオリジナル曲が多数披露されます。 原作者A.A.ミルンがオリジナルで書いたプーの「鼻歌」(プーが自分で作った曲)も、ショーを通してさまざまな形で登場します。
シャーマン兄弟は長年にわたって「くまのプーさん」シリーズの音楽のほとんどを作曲し、ディズニー・スタジオコーラスによる音源は1977年の長編映画『くまのプーさん』に組み込まれました。この作品はウォルト・ディズニー自身がプロデュースした最初の2本を含めて、3本の「くまのプーさん」を組み合わせた長編作品となりました。
オリジナル映画の音楽はセルゲイ・プロコフィエフの『ピーターとオオカミ』からインスピレーションを得ており、プーさんにはバリトンホルン、イーヨーにはバスクラリネット、カンガにはフルート、ルーにはピッコロ、ラビットにはクラリネット、ピグレットにはオーボエ、オウルにはフレンチホルンとオカリナなど、登場人物を表現するさまざまな楽器が使われています。シャーマン兄弟の才能により、『プーさんとティガー』では、「子供のためのアルバム賞」のグラミー賞を含む多くの賞を受賞しました。
新しいオーケストラスコアを導入した今回のショーは、1980 年代のアニメーションシリーズを含む、ディズニーのくまのプーさんの素晴らしい音楽史すべてに敬意を払って制作されました。同様に『新 くまのプーさん』『ピグレット・ムービー』(2003年)、そしてシャーマン兄弟が28年ぶりにディズニー映画の制作に復帰した『ティガームービー/プーさんの贈りもの』(2000年)にも敬意をこめて制作されました。
プーさんのように、劇場を出た後も思わず口ずさんでしまうような音楽ばかりです。